無料やワンコインの着付け教室では、無料や格安で着付けを教えてもらうかわりに販売会への参加が必須となっていることがあります。
そのような着付け教室では生徒に着物や帯を買ってもらわないと教室の運営が成り立たないため、積極的な販売活動が行われます。
着付け講師も販売ノルマが課されている場合があり、着物を買ってくれる生徒と買ってくれない生徒では講師の態度が明らかに違うこともあるようです。
着付け教室に通ってくる生徒は必ずしも自分の着物を持っているわけではありません。親や親戚からもらった着物や、リサイクルショップで買った着物、アンティーク着物、レンタルの着物などで練習する方もいます。
そこに販売ノルマを課された講師がやってくると、まるで「着物警察」であるかのように生徒の着物にダメ出しして、新しく着物を買うように勧めてくるケースもあるようです。
着付けの勉強を始めたばかりの頃は着物のルールやマナー、TPOなどの知識がありませんので、講師からいきなり厳しい指摘されると不安になるのではないかと思います。
本来ならそのような知識やTPOについても着付け教室で少しずつ教わっていけばよいのですが、着物の販売が優先されるような着付け教室では、とにかく新しく着物を買うように誘導されてしまいます。
また、どれだけ勧めても着物を買ってくれない生徒に対しては「今時そんな着物を着る人なんかいない」などと冷たい態度をとる講師もいるようです。
着付けを教えることが講師の本来の役割ですが、あまりにもノルマが厳しいと講師も着付けの指導よりも販売に力を入れなければならなくなります。
そのため、着物を買う見込みのない生徒にはあまり指導を行わず、着物を買ってくれる人ばかりが優先されることになります。
最初は親切だった講師が、突然冷たい態度に変わってしまっては、そのまま着付け教室に通い続けることは難しいかもしれません。
講師の人間性の問題と一言で片付けてしまえばそれまでですが、着付け講師に過大な売上ノルマを課す着付け教室側にもなんらかの問題があるのかもしれません。
こういった被害に遭わないためにも、着付け教室に通った方のブログや掲示板など生徒側の立場で書かれた意見や体験談を参考にされるとよいでしょう。
参考記事 >> 知らないと後悔する着付け教室の話