着付け教室の中には、授業中に着物の販売会が行われる教室もあります。しかも、販売会があることを事前には知らされていない場合、授業に来たはずなのに、そのまま強制的に販売会に参加させられることになります。
本来着付けを習うはずの時間に、無理やり販売会に参加させられることは迷惑ですし、着付けを学ぶための貴重な時間が無駄になってしまいます。
また、販売会という名前ではなく、セミナーや体験会といった名前になっているケースもありますが、実際には販売員や問屋などが集まる展示会場に連れていかれるため、名称が異なるだけで実際は販売会だったということもあります。
販売員や講師に勧められていろいろな着物や帯を組み合わせて着装されますが、自分ではなかなか解けないため、買う気がなくても断りづらい状況になることも考えられます。
また、会場が遠方のためバスでグループごとに移動しなければならず、帰りたいと思ってもなかなか帰れなかったという事例もあります。
実際に着物や帯を見て勉強する機会があることは良い面もありますが、授業の時間はあくまで学習のための時間であり、メーカーや問屋が販売をするための時間ではありません。
着付け教室の授業の一環として販売会を行われると、本来買いたくない生徒にまで接客が行われますので、結果的に押し売りや強制的な販売が行われる可能性が高くなります。
インターネット上には、このような着物や帯の押し売り被害に遭われた方の体験談が多く見受けられます。これから着付け教室を探そうとお考えの方は、その着付け教室がどのような教室なのかしっかり見定める必要があります。
広告や宣伝の情報だけを鵜呑みにするのではなく、実際に教室に通われた方のブログや体験談など、色々な視点から着付け教室について調べてみるとよいでしょう。
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