国民生活センターには無料の着付け教室で着物や帯を押し売りをされたという相談事例が多く寄せられています。(参考:無料着付け教室に参加していたら、着物や帯を強引に売りつけられた)
しかし、着物や帯の押し売り・強制販売にかかわるトラブルは、無料の着付け教室に限った話ではありません。国民生活センターの注意喚起やネット上の口コミ等の影響によって無料の着付け教室でのトラブル事例が周知されつつありますが、無料でなければ安心かというと、必ずしもそうではないようです。
近年、ワンコイン(500円)で通える着付け教室など、無料の着付け教室以外にも破格の料金で通える着付け教室が近年増えています。
このような着付け教室では無料や格安で着付けを教える代わりに、着物や帯の販売会に来てもらうことが受講の条件となっていることが多いようです。
中には、かんづめ状態にされて自由に帰れない場合や、バス等で遠方の場所へ連れて行かれる場合もあるようです。複数の店員等に囲まれて強引な勧誘を受けたという例も多くあります。
受講料の安さは受講者にとってはうれしい反面、注意しなければならない要素でもあります。なぜなら、着付け教室の受講料が安ければ安いほど、その代わりに着物や帯の販売を積極的に行って利益を上げる必要があるからです。
着付け教室によっては授業中に販売会が行われたり、セミナーと称して販売会に連れていかれたりして、着付けの勉強をするつもりだったのに、突然着物や帯を売り込まれることもあるようです。
このようなトラブルに巻き込まれないようにするためには、インターネットを利用して着付け教室の評判や口コミなどを確認して、良心的な着付け教室を探すようにするとよいでしょう。
※「知らないと後悔する着付け教室の話」には様々な事例や失敗談などが掲載されていますので、ぜひご一読されることをオススメいたします。
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