茶道や華道などと同様、着付け教室も一定の技術を習得したと認められれば、お免状が取得できる教室があります。ただし、そのお免状にかかる費用は、数万円のところもあれば、数十万円以上するところもあり、着付け教室によってまちまちです。
着付け教室によっては、事前に知らされていなかったのに、突然高額なお免状代を請求されたという事例もありますので、トラブルを避けるためには、お免状代などに必要な費用を事前に確認しておくとよいかもしれません。
もし、最初から高額なお免状代が必要だとわかっていれば、その着付け教室に通わないという判断ができていたかもしれません。しかし、お免状の取得直前まで進級した後では、今まで自分が積み重ねてきた努力を無駄にしたくないという思いや、これまでに支払ってきた受講料や進級費用が頭をよぎり、冷静な判断を下すのは難しくなります。
最後の出費だからと思ってお免状代を支払えば、それで本当に終わりという保証もありません。高額な費用が必要だということを直前まで伝えなかったという不誠実な対応を考えれば、これからも様々なかたちで想定外の出費を強制される可能性もあります。
例えば、お免状を取得して講師になったとたんに「講師でお揃いの色無地を作ります」と言われ、さらなる出費を迫られることも考えられます。着物を買うこと自体は悪いことではありませんが、欲しくもない着物の購入を強制されることほどつらいものはありません。このような着付け教室では、何かと理由をつけて生徒や講師に高額な出費を迫ることが常態化している可能性も考えられます。
このような想定外の出費を避けるためには、事前に必要な費用を教えてくれる着付け教室を選ぶことが大切です。ホームページなどに必要な費用が全て明記されていたり、入会の前に必要な費用の説明をしてくれたりするなど、積極的に情報開示を行っている着付け教室もありますので、心配な方はそのような着付け教室を選ぶとよいでしょう。
気付いたときにはすでに手遅れになってしまうこともありますので、このようなトラブル事例については「高額なお免状代を請求されたり、知らされていない費用がかかる」もあわせてご覧いただくことをオススメします。
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