安心して通える着付け教室を見つける方法として確実なのは授業の見学です。授業の進め方やペース、先生の人柄など、テレビCMや雑誌広告などでは分からないようなことも、実際に授業の見学をしてみると良く分かります。
当たり前のことではありますが、テレビCMで素敵な着物姿の女優が映っていても、実際の着付け教室にはそんな女優がいるわけもなく、実際に講師に会ってみないとどんな先生なのかは全く分かりません。気になる着付け教室があれば、メールで問い合わせてみたり、見学をさせてもらったりしてみることをオススメします。
全国に教室を展開しているような着付け教室でも、教室によって教える先生が違えば、教室の雰囲気なども多少違ったりするかもしれません。もし気になる点や心配な点があれば、一度見学希望の旨を伝えてみてはいかがでしょうか。親切なお教室であれば、見学を受け付けてくれる可能性は高いでしょう。
着付け教室を選ぶ際には、教室の大きさや知名度、受講料の安さなど、様々なことを考慮に入れ、検討されると思いますが、習い事を続けていくためにおいては講師の人柄はとても大事な要素です。
「着物警察」という言葉が話題になりましたが、先生だからと言って一方的に押し付ける指導をするような講師に着付けを習いたいと思う人はいないでしょう。むしろ、相手のことを考えて思いやりのある指導をしてくれる講師に習いたいと思うはずです。
講師は着付けを教える人である以上、着付けの技術はもちろん必要です。しかし、どんなに着付けの技術があっても、一方的な押し付けや押し売りをしてくるような人のところに何度も通い続けるのは苦痛です。
今は昔のような「花嫁修業」という言葉はほとんど聞かなくなりました。つらいことを修行だと思って我慢してまで、着付け教室に通う必要はないでしょう。せっかくの習い事なら、楽しく学べることが大事で、楽しくお稽古を続けた結果として、技術が身についているのが理想ではないでしょうか。
着付け教室を探す際に、口コミやランキングを参考にされる方は多いと思いますが、近年はAmazonのレビュー等にもやらせやステマ(ステルスマーケティング)など、実際に購入した方や利用した方の口コミ以外にも、様々な投稿が見られるようになりました。
消費者からの口コミは参考になる情報ではありますが、嘘ややらせを見抜けないと役に立つどころか反対にだまされてしまうこともあります。また、広告主からの依頼を受けたホームページ制作会社やアフィリエイトなど、特定の店や商品を広告としてランキング上位に載せるケースも存在しますので注意が必要です。
特に着付け教室の場合は、食料品や日用品のように何度も食べたり使ったりするような性質のものではありませんので、実際にいくつもの着付け教室に通って比較をしたことのある人はほとんどいないはずです。同時に複数の着付け教室に通っているという人もほとんどいないでしょう。そうであるならば、通ったこともない着付け教室Aと着付け教室Bを比較してランキング形式での順位付けすること自体難しいとも言えます。実体験に基づかないランキングにどれほどの信頼性があるのか?ネット上の情報を鵜呑みにする前に、冷静な判断が求められるでしょう。
また、着付け教室での失敗談や経験談については「多くの着付け教室に通った経験者が語る失敗談・経験談」にも紹介されていますので、一度目を通しておくことをお勧めします。
テレビや雑誌のイメージやネット上の口コミだけ判断するのではなく、一度授業を見学するなどして、自分自身の目で判断するようにすると、より自分に合った着付け教室を見つけることができるでしょう。
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