着付け教室に通ってみたいけど、仕事の都合で毎週決まった時間に通うのが難しい場合には、講師とスケジュールを相談しながら授業を進めることができる着付け教室を選ぶのがオススメです。
そのような着付け教室であれば、忙しい時にも無理せず、自分のペースでお教室に通うことができるので、途中で挫折することなく通い続けることができます。
一般的に大人数での授業の場合、生徒個別のスケジュールを調整することは難しいことがありますので、お仕事をされている方などは個別指導の着付け教室を探してみるのも良いかもしれません。
また、少人数の着付け教室であっても、授業の一環として販売会が組み込まれている着付け教室では、販売会を欠席することは難しい場合がありますので、入学を申し込む前に確認してみるとよいでしょう。
また、販売会への参加が必須の着付け教室では、販売会を欠席しようとすると何度も電話がかかってきたり、しつこく勧誘されるケースもありますので、そのような勧誘を受けたくない場合には、授業カリキュラムの中に販売会が含まれていない着付け教室を選ばれた方がよいかもしれません。
実は、無料やワンコインの着付け教室の場合、受講料だけでは経営が成り立たず、生徒に販売会に来てもらって着物や帯を買ってもらうことを前提として運営されています。
そのため、販売会への参加はほぼ必須と言ってもよく、無料で着付けだけ習って終わりにするのは困難です。今まで親切に着付けを教えてくれた講師の誘いを断れずに販売会に参加し、「無料で教えてもらったのだから…」と高額な着物や帯を勧められても断れなくなるかもしれません。
しかし、そうやって購入する着物には、これまで無料で教えてきた着付け講師の人件費や着付け教室の家賃、生徒募集の広告宣伝費などが含まれていると考えれば、受講料が無料だから必ずしもお得とは言えません。
どれだけ親切にしてもらっても、どれだけ無料で教えてもらっても、「決して買わない!」という強い意志がある方ならば、大丈夫と思うかもしれませんが、販売する側はそれも承知の上で様々なセールストークを繰り広げてきます。
実際に着物や帯を見て、本当に自分が欲しくて買ったのなら問題はありません。しかし、国民生活センターへ多くの相談が寄せられ、クーリングオフが適用されている事例が数多くあるのも事実です。
無料の着付け教室にはこのようなトラブルの事例がある一方で、最初は無料で習えるというのは大きなメリットであることも否定できません。携帯電話やスマートフォンの0円販売も、結局はその後に割高な通信料を支払い続けることになったとしても、まず無料でスマートフォンが欲しいと思う消費者にとってはメリットのほうが優先されます。
無料や格安の着付け教室に通う場合には、無料であったり、極端に安い受講料の背景には、このような仕組みがあるということを予め理解しておく必要があります。
※無料着付け教室のトラブルについては、「着付け教室の無料商法・セミナー販売に注意」にも詳しく紹介されています。
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